yohaku  にんげんのふく

 

 

 

 

yohaku の 新しいブランド
「 にんげんのふく 」

 

にんげんのふく…


最初に聞いたとき、その名前だけで気持ちを鷲掴みにされたのを覚えています。

 ふく

 

ゆるされるなら ふくなんかきないで

ままるはだかで のはらをかけあがりたい

ふきぬけるかぜが わきをひやして

いちめんにひろがる みんとのかおり

くびすじのあせを ゆびですくってななめてみる

しらなかった わたしのますかっとあじ

ほえるうで おどるちぶさ

とぶせなか ひきしまるへそ

 

いただきであびる たいようのひ

こころぼそくなって けあながひりひりする

さかみちを いそぎくだるさこつ

きりたついわ すりきれるひじ

もりのこどくが かたをこわばらせる

にんげんはよわい それをしらずにつよくなれない

まるはだか とびこみたい あなたに

ふくきるまえに ゆるされるなら

 

poetry by GO Uchida

 

詩をモチーフに展開していく、yohakuの新しいブランド
「にんげんのふく」
第一弾はウチダゴウさん https://oo53.com/ に書いてもらった「ふく」の詩の
日本語と英語のハンドライティングを、濃染剤(その部分が濃く染まる)で文字をプリントし、
その後全国5か所の染やさんに送り、天然染めにしてもらいました。
Tシャツの素材は、エジプト綿とサンホーキン綿のブレンド。
1.2.3.4サイズ展開です。
着ていくうちに詩が浮き出てきたり、薄くなったり、
その日の気分で目に映ることばが違ったり、
着る人の経年変化で完成していく服。「にんげんのふく」
< yohaku instagramより >
https://www.instagram.com/p/BmAeR5TgQZa/?utm_source=ig_web_copy_link

 

yohakuのロゴが変わったのに気が付いている人もいるかと思います。
新しいロゴは ( )

 

詩人、グラフィックデザイナーの “してきなしごと” のウチダゴウさん 
に譲渡してもらったという話↓
https://www.instagram.com/p/Blxda28Aki9/?utm_source=ig_web_copy_link

 

そのウチダさんに書いてもらった「ふく」の詩
出会いも偶然で、それを取り巻くあらゆることが偶然のような必然の様な…
そんな中でうまれた「にんげんのふく」

 

先週のyohaku訪問で、にんげんのふくを染めたお二方(ソメヤスズキさん・sayaさん)ともお会いでき、
お話を聞くことができました。


「染めてると詩が浮かび上がってくるんですよ。
数十分、ウチダさんの詩と対峙しながら染めるんですよ。」ソメヤスズキさん
https://www.instagram.com/p/BmHrwsJgv3U/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

 

やわらかで軽く、しなやかな生地に
何度も何度も人の手によって染められた色と
浮き出てきた「ふく」の詩
派手ではないけど地味とも違う芯のある ふく 。


私には
凛としてやさしく、とても潔い ふく に感じました。

表面的な変化

内面的な変化

色や形の枯れゆく姿

心の絶えず変わるさま

一つ一つが違う


詩を染める

均質的なものは作れない

一つ一つの色味が違う

一つ一つにムラがある

この先進国の日本で作れることに驚く

そして、その一点一点違う
ものを許容してくれる日本人の感性は素晴らしく
それは、豊かなことなのでは

 

<yohaku Instagramより>
https://www.instagram.com/p/BlpzE9PgFeC/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

 

 

染色

 

写真上左から

坂由香里 (本藍)https://cafeutoku.exblog.jp/tags/sayu/

ソメヤスズキ(ヒノキ) http://someyasuzuki.com/

 

写真下左から

金井工芸 (泥染め)http://www.kanaikougei.com/

相澤染工場(呉汁+藍) https://www.aizawa-senkojo.jp/

宝島染工 (墨+ヤマモモ)http://www.takarajimasenkou.com/

少し気を使ったり、使わなかったり、

特別な気持ちで着たり、

着心地が良くていっつも着てたり。


日々の積み重ねで 変化を愛おしく感じながら
自分だけの色に、ふくに、なるんだな…

 

 

 

伝わるかな? 伝えられるかな?

たくさん感じたからたくさん伝えたいけど

きっとお店で手に取っていただいているときに

お客さんと私と、その時うまれる何かもプラスされるといいな。

 

 

つくるひとの
染めるひとの
売るひとの
着るひとの
ふく

 

その都度、その度、その旅
その時々の思い。
想いは重い?
いや、想いはあれど、着る人が思う自由。

 

いいよ~。大丈夫。
それも これも。
自分らしくて。

 

なんて言っててくれるような。
 ふく 。

 

これが今のところの私の感覚。
もちろんこの感覚も経年変化することを楽しみに、

着ます。

 


にんげんのふく
わたしのふく
よはく ( )

夏の終わりに、こんな「にんげんのふく」

いかがですか?

 

9月頭までたくさんご覧いただけます。

ぜひご覧ください。 お待ちしています !